「逆帰省」が目立つ今年の春節 「親から子供の元へ」が増える

2024/02/9 14:30

中国国営テレビによると、今年はお年寄りが子供の勤務地に行って家族で春節を過ごすという「逆帰省」のパターンが増えている。出発地としては四川省、河北省、湖北省、湖南省などが多く、向かう先は北京、陝西省西安、天津、四川省成都、広東省広州深セン、上海、江蘇省南京、湖南省長沙などの一、二線都市である。

また大学生の動きも変化しており、行楽客の多い地域に住む大学生が「オフピーク帰省」をするようになっている。ある旅行サイトでは、ログインしている大学生のうち観光に出かけてから帰省するとの割合が3割以上となっており、広州、黒竜江省ハルビンなど他地域からの観光客が多い地域に住む学生が、成都や長沙、湖北省武漢などグルメや行楽スポットに恵まれた都市に向かっている。

また過去2年間の春節と比べて、帰省せず仕事に取り組む人も多い。今年の特別輸送期間中、中国全体の2000か所以上の主な産業パークで出勤する人の数は2023年の同期より5.8%多く、特に食品や家具の製造などでは6.6%増しとなっている。また自動車、機械など設備の製造業も同じく6%以上多い。

また今年の春節は、車で移動する傾向が強まっている。レンタカーの予約情報を見ると1990年代生まれや2000年代生まれという若者の割合がほぼ半数に達しており、運転や付き合いを楽しもうとする様子が伺える。またその目的地については、多い順に北京、広州、成都、西安、上海となっており、さらには居場所意外で利用する割合が6割以上となっている。

(中国経済新聞)