1月9日、権威団体の最新データによると、2023年の第四四半期でメーカー別に見た中国のスマートフォンのアクティブ化台数は、アップルが1位で1501.16万台、2位はシャオミで1180.21万台、3位はファーウェイで1146.57万台であった。
すべてのスマホメーカーの中で、シャオミとファーウェイがシェアを著しく伸ばしている。シャオミは11月と12月に連続で国産機種の販売トップとなり、第四四半期は前年同期比38.4%増で国内メーカートップに座っている。これは新発売ですでに100万台以上を売り上げた「シャオミ14シリーズ」によるもので、販売開始から5分間の販売台数は「13シリーズ」の6倍と飛躍的な伸びを示した。シャオミのCEOである雷軍氏は先ごろ、「14シリーズは13シリーズより確実に売れると信じていたが、ここまでいくとは思わなかった」と述べている。
一方、ファーウェイのシェア急増はMate60シリーズとMate X5によるもので、これら両種は今でも、正規の販売ルートで手に入れるには予約が必要な状態である。さらにこの両種にはファーウェイ製のチップ「Kirin」が復活しており、中国のネットユーザーは「意地のスマホ」と称し、溜飲を下げている。
なおアップルの12月のアクティブ化数は、シャオミをわずか0.18%上回る程度だった。最新の報告でジェフリーズ・ファイナンシャル・グループ(JEF)のアナリストが、「中国で2024年の第1週、iPhoneの販売台数が30%減となっており、ファーウェイなど国内メーカーの成長にかなり苦しんでいる様子が伺える」と指摘した。この報告によると、アップルの落ち込みは中国全体でスマホの出荷量が大幅に減っていることが一番の理由だとしている。ただその一方、同じ時期でファーウェイなど他のアンドロイド商品のシェアは安定している。
アップルは、中国の主な通販サイトでiPhoneの複数の型番を大幅に値引きするキャンペーンを行っているが、販売減に歯止めがかからない。アプリ「拼多多」では、2024年の第1週、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxの価格を16%引き下げている。JEFは、アップルの販売減はファーウェイを初めとする中国ブランドとの激しい競争によるものと見ている。
JEFはまた2024年について、アップルが中国で一段と厳しい競争にさらされると見ている。アップルの出荷数量は2年連続で二桁ダウンとなる一方、ファーウェイはシェアをさらに拡大する見込みという。
(中国経済新聞)