晴天に恵まれた12月9日午前9時9分(北京時間)、白浜湾にある温泉リゾート「海岳」のオープニング・セレモニーが開催された。
温泉リゾート「海岳」
白浜は、和歌山県の海岸沿いにある観光都市。隣接するきめ細やかな白い砂浜、そこから見える鮮やかな夕日、そして、近くには熊野三山へと続く世界遺産「熊野古道」がある。また、透明度の高い海は、魚釣りのスポットであると同時に、ダイビングや温泉地としても有名。伊勢海老などの海の幸に加え、丘陵地帯の山々から採れる山の幸など、食材の宝庫としても知られている。
ホテル前の港
オープニング・セレモニーで地元住民が和太鼓を披露
オープニング・セレモニーには、日中友好議員連盟会長の二階俊博氏の秘書である二階俊樹氏、和歌山県白浜町長の井澗誠氏、日本料理界の巨匠・大田忠道氏、株式会社西島の西島朋美社長、紀陽銀行白浜支店の支店長他、各界の関係者が出席した。
オープニング・セレモニーでは、地元住民が獅子舞を披露して会場を盛り上げた
白浜町の井潤誠町長は、「町民を代表して、温泉リゾート『海岳』の開業を心よりお祝い申し上げます。リニューアルした姿を見て、喜びを感じると同時に、白浜の紀伊空港から間もなく就航される国際便により、多くの観光客が白浜へ訪れることを楽しみにしています」と祝辞を述べた。
白浜町の井潤誠町長
二階俊樹氏は挨拶の中で、「父の二階俊博は、長い間、全国旅行業協会の会長を務めており、田中角栄元首相の時代から日中友好交流に尽力してきました。今日、白浜で中国人ご夫婦による温泉リゾート『海岳』の開業を迎え、二重の喜びを感じております。これは日中友好協力のもう一つの成功例であり、『海岳』の末永い繁栄と日中友好の更なる発展をお祈り申し上げます」と祝辞を述べた。
衆議院議員・二階 俊博氏の秘書・二階俊樹氏
cのオーナーは、中国出身の夫婦。中国で農薬の研究開発と製造を行う企業を経営する岳盛社長は、日本政府の「高度専門職」ビザを取得し、今年2月に家族で来日。視察を重ねた結果、今年の夏に同リゾートを購入し、夫婦の名前の漢字から、それぞれ一つずつ取って「海岳」と命名した。
温泉リゾート「海岳」の岳盛社長
岳盛社長は、「白浜という美しい土地に、温泉リゾートをオープンできることを光栄に思うとともに、地元役場や多くの日本の友人たちの支援と協力に感謝しております。白浜は、美しい自然と歴史、文化に恵まれた海辺の町です。のんびりと過ごしたい方にも、家族旅行やアウトドアスポーツを楽しみたい方にも、ここは忘れられない体験を提供できる場所です。そして、日本料理界の巨匠・大田忠道氏の愛弟子を料理長に迎え、伝統的な懐石料理と天然温泉を楽しむことができる温泉リゾートとして、お客様に最高のサービスを提供できるよう最善を尽くす所存です。温泉リゾート『海岳』を通して、より多くの方々に白浜を好きになっていただければ幸いです」と挨拶をした。
岳盛社長と井潤誠町長
文学と美術の修士号を持つ女将の仲海波さんは、中国の大学で教鞭を執っていた経験があり、温泉リゾート「海岳」の部屋と料理の名前は、中国最古の詩集『詩経』から選んだものだ。
弊社(株式会社アジア通信社)のインタビューに対して、仲海波さんは「私たち夫婦の夢は、太平洋海岸に、『詩経』の余韻が遠くから訪れる旅人の癒しとなるような、心安らぐ温泉リゾートを作ることです」と語った。
温泉リゾート「海岳」和室
白浜産伊勢海老の刺身
温泉リゾート「海岳」露天風呂
温泉リゾート「海岳」から見える夕日
温泉リゾート「海岳」前の砂浜
世界遺産・熊野古道
熊野古道を散策する仲海波さん
(中国経済新聞)