防衛省は、「自衛隊ヘリコプターは中国軍に撃墜された」との説を否定した。
陸上自衛隊のヘリコプターが4月6日午後、沖縄県宮古島付近で事故を起こし、この日夜に搭乗者として確認された第8師団長の坂本雄一陸将など計10人が、11日の時点でも行方不明となっている。
この事故について国内で、ヘリコプターは「中国軍に撃墜された」と根も葉もないうわさが流れている中、每日新聞は、防衛省高官が11日に「中国軍と今回の事故との関わりは確認されていない」と話したと報じた。またTBSも11日、専門家の話として「このようなデマは信じられない」と伝えている。
ヘリコプターが消息を絶ったと報道された6日から、「ヘリは中国に攻撃された」との憶測がネットで流れ出し、さらに6日夜遅くに防衛省の統合幕僚監部が「中国軍の艦艇が宮古海峡を通過した」と話したことが複数のメディアで報道されたことから、「ヘリは中国の軍艦に撃墜された」との説がさらに拡散した。
統合幕僚監部は6日にホームページで、宮古海峡でこの日発見した中国の艦艇は電子偵察船であったと発表し、また別に、6日に中国の護衛艦が尖閣諸島(中国名・釣魚島)の西およそ80キロの沖合を航行しているのを発見したとも伝えた。每日新聞によると、統合幕僚監部の大和太郎総括官は11日、参議院の外交防衛委員会で、中国の艦艇がこれらの海域を航行した時間とヘリの事故発生時間は「かなりの開きがある」、「今のところこれら両者の関わりは確認されていない」と述べたという。
(中国経済新聞)