中国で初めて、大学院の卒業者数が学部卒業者数を上回る

2023/04/9 09:39

数日前「北京における大学院(修士課程、博士課程を含む)の卒業者数が初めて学部卒業者数を超えた」というニュースが、複数のソーシャルメディアでトップを飾った。

北京市教育委員会が発表した「2022-2023年北京教育事業発展統計概要」によると、今年の北京における大学の卒業者数は約29万6000人で、そのうち大学院生は16万人余り、学部生は3万人と見込まれている。

上海でも似たような状況が生まれている。データによると、同済大学における今年の学部卒業者は約4400人、大学院卒業者は約6500人とされ、上海交通大学における昨年の学部卒業者は3928人、大学院卒業者は6422人だった。華東師範大学は昨年、学部卒業者が3485人、大学院卒業者が4139人となり、2021年から上海における3分の1近くの大学で、大学院卒業者が学部卒業者を上回っている。

中山大学の2021年卒業者は1万3779人で、そのうち学部卒業者は全体の49.24%、修士課程の卒業者は42.43%、博士課程の卒業者は8.33%だった。南京大学における2022年卒業者は9563人で、そのうち学部卒業生は全体の33.01%となった。西安交通大学における2022年卒業者は、大学院生が全体の54.33%を占める結果となった。

教育部のデータによると、2022年の全国における大学院入学者数は、2021年比で5.61%増の124万2500人だった。そのうち、博士課程の学生は13万9000人、修士課程の学生は110万3500人となった。全国における大学院入学者数は前年比9.64%増の365万3600人で、このうち博士課程の学生は55万6100人、修士課程の学生は309万7500人となった。

中国の大学院では、入学定員数が志願者数を大きく下回るものの、近年、定員数は拡大傾向にある。

(中国経済新聞 編集部)