湖北の男性、12階自宅から強風に「吸い出され」転落

2026/07/7 16:00

7月6日夜、中国湖北省黄岡市で強烈な対流性悪天候が発生し、各地で樹木の折損や住宅被害、車両損傷、店舗被害などが相次いだ。中でも深刻だったのは、強風による人的被害だ。

黄岡市民の汪さんは地元メディアに対し、「私の義弟が自宅から大風に吸い出され、12階から小区の緑地帯に落下した。現在も病院の集中治療室(ICU)で治療を受けている」と語った。

汪氏の義弟である張さん一家は、黄岡市の高層マンション「玲瓏家園(リンロンジャーユェン)」に住んでいた。当日午後8時頃、張さんがリビングにいたところ、突然の強風が窓を吹き破り、ガラスと窓枠ごと「吸い出す」ように外へ吹き飛ばした。リビング内にあったソファ、壁面キャビネット、ダイニングテーブルなども次々と強風にさらわれ、屋外へ飛ばされたという。

強風に襲われたマンション

張さんの従兄も同じ小区に住んでおり、強風が過ぎ去った後、張さんに連絡を試みたが不通だった。従兄が張さん宅を訪ねると、張さんの姿はなく、寝室にいた妻と子供は無事だった。従兄が一階の緑地帯を探したところ、意識を失い、弱い呼吸だけを残す張さんを発見。家族はすぐに119番(救急)に連絡し、病院へ搬送した。現在、張さんは地元病院のICUで治療を続けている。

汪さんは「黄岡でこれほど激しい雷雨を伴う強風は初めてだ」と驚きを語り、玲瓏家園の被害状況を詳述した。「建物全体で、南向きと北向きの窓がすべて吹き飛ばされ、窓枠もなくなった。家の中の壁面キャビネット、ソファ、コーヒーテーブル、ダイニングテーブル、椅子などが一瞬で消え、まるで建物全体が空っぽにされたようだった」。

現在、地元政府は被災者向けの仮設住宅を提供しているが、張さんの家族は病院で付き添いを続け、移住はしていないという。汪さんは「現在、建物全体が封鎖されている。空中にぶら下がったエアコンの室外機や窓枠などが非常に危険で、近づくと二次被害の恐れがあるためだ」と説明した。

この強風被害は、黄岡市内の複数地域に甚大な影響を及ぼしており、関連当局が被害状況の調査と復旧作業を急いでいる。

(中国経済新聞)