広州、10平方キロ規模の「馬産業特区」を構想 世界水準の馬産業拠点を目指す

2026/02/26 12:57

広州市従化区で2月26日、高質量発展大会が開催され、注目すべき計画が明らかになった。

広州市従化区が、世界クラスの馬産業拠点の建設に向けて本格的に動き出した。

従化区は現在、中国本土で唯一、国際的に認定された馬の「無疫地区」だ。世界では53番目の認定地域にあたる。

この認定は、競馬の世界では非常に重要な意味を持つ。国際的なサラブレッドは、感染症リスクの管理が極めて厳格で、認定された無疫地区でなければ、国際基準の競馬を開催することも、馬を自由に移送することも難しい。従化がこの認定を受けているという事実が、今回の構想全体の土台になっている。

この地に設置されている香港ジョッキークラブ(香港賽馬会)の従化馬場は、すでに粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)と世界をつなぐ馬産業プラットフォームとして機能し始めている。

そして今年、一つの歴史的な節目が訪れる。今年10月、従化馬場では初めて、国際標準の通常スピードレース(速度賽馬)が定期開催される予定だ。これまで国際競馬といえば香港・沙田や深圳が主な舞台だったが、広州の地でそれが実現するのは初めてのことになる。

今大会で発表された最大の注目点は、広州が10平方キロにおよぶ「穗港馬産業深度合作区」の建設を計画していることだ。「穗港」とは広州と香港を指す。つまりこれは、広州と香港が深く連携して推進する、馬産業に特化した経済協力地区の構想である。

10平方キロという規模は、単なる競馬場の拡張ではない。馬の繁殖・育成・調教・医療・競技・観光・関連産業の集積まで含めた、一つの産業エコシステムの形成を目指している。さらに1万ムー(約667ヘクタール)以上の開発用地もすでに確保されており、行政側の本気度がうかがえる。

この構想が掲げる経済的な目標も野心的だ。粤港澳大湾区が持つ「千億級(数千億元規模)」のハイエンド消費市場のポテンシャルを全面的に解放する、としている。

競馬・乗馬・馬関連の高級消費は、中国でまだ十分に開拓されていない市場だ。香港では競馬が長年、生活文化に深く根付いており、香港ジョッキークラブは慈善活動の資金源としても社会的に重要な位置を占めている。その香港の競馬文化とノウハウを、制度の壁を越えて大湾区全体に広げていく——それがこの構想の核心にある発想だ。

広州が目指すのは、「湾区を足場に、全国に輻射し、世界とつながる」世界級の馬産業拠点。言葉にすれば大きな目標だが、無疫地区の認定、香港ジョッキークラブとの連携、10月の国際レース開幕と、具体的な積み上げはすでに始まっている。

今年10月の初レースが、その第一歩となる。​​​​​​​​​​​​​​​​

(中国経済新聞)