グリーの元秘書が「元上司から2年ぶりにメッセージが届いた」とコメント 再び董会長とともにライブ配信か? 

2025/05/22 15:30

紅星資本局によると、格力電器(グリー)の董明珠会長が5月20日に元秘書の孟羽童さんとともにライブ配信に登場すると伝えられた。グリーはこれについて、「状況を確認中で、数日以内に情報を伝える」と応えている。

孟さんは5月20日、SNSで「元上司から2年ぶりにメッセージが届いた」と投稿した。画像を見るとチャットの相手は「董会長」となっており、「一緒に食事しましょう」と書かれていた。グリーの公式アカウントには「ようこそ、お帰りなさい」とのコメントがあった。

孟さんはSNSで、「元上司から2年ぶりにメッセージが届いた。胸のつかえが下りたような気分で、言い表せない辛さとありがたさを感じる」とコメントしている。

メッセージでは、「この2年間は作り話や誤解でいっぱいだったが、ネットでの大きな騒ぎを初めて経験した中、私の手を握って『大丈夫よ』と言ってくれた董会長の姿が常に心にあった。表向きは厳しくて、はた目では理解できないくらいだったけれど、2年間ともに過ごしてきた中、実はものすごくいい人なんだとずっと感じていた」と投稿していた。

そして、「この世で、董会長なしではいられない。ありがとうございます。懐かしいです。何もかもうまくいきますように」とコメントし、「思いやりがあればいつかまた巡り合える」と記した。

九派新聞によると、孟さんは1998年生まれで、浙江大学スペイン語学科を卒業、2021年4月に職場を舞台にした愛情系番組「新入社員の私たち」に出演し、放映が終了した後、その年の9月に正社員としてグリーに入社、珠海の事業所で董会長の秘書に就任した。

2021年12月、中国製造業のリーダーたちが参加したサミットで放映された動画に、董会長と孟さんがそろって登場したことが話題となり、董会長はその場で「孟さんを第二の董会長に育てる」と表明した。

詳細は不明ですが、紅星新聞によると、中国製造業のリーダーたちが参加したサミットの終了後、董会長の秘書「孟羽童Morita」さんはSNSで発表した動画で、「私が、董会長に選ばれた22歳の女性です。本当のことを言いましょう」と話しかけた。SNSでものすごく注目された。

孟さんはその後、秘書として過ごす中、董会長と一緒にボアオフォーラムに参加したり、取材の準備をしたり、董会長から若かった頃のスーツやスカートをもらったりした経験をしばしばTiktokのアカウントでツイートした。

また、紅星新聞の2021年11月28日の情報では、Tiktokでアカウント「明珠羽童精選」が配信を始め、董会長にグリーの「後継者」と言わしめた22歳の女性秘書がTiktokでライブコマースを始めた。この日17時までに発表された動画5件のうち、4件が孟さんの出演作品であった。これを受け、11月24日の時点で7000人だったアカウントのフォロワー数は28日には8.7万人に達した。

孟さんは11月、グリーの公式配信スタジオで初のライブコマースを4時間にわたり実施した。計24品目を発表し、閲覧者数は11.3万人以上、売上高は約62万元(約1232万円)であった。

企業情報サイト「天眼査」APPによると、珠海に本社のあるグリーは2021年11月の時点で、広告代理業やメーター計器類、インスタント食品といった国際分類で「明珠羽童」「孟羽童」「羽童」との商標が登録されている。

ところが、その「後継者」と期待されていた孟さんは2023年5月、入社から2年と経たずに退社した。

孟さんが退職後、 2023年12月、今度は「董会長が孟さんを叱責」との動画が話題となった。発表主によると、董会長は2023年度の大卒者入社式で改めて孟さんの話題に触れたという。

董会長は、「インターンの番組で熱心に働いていた孟さんを気に入って秘書にしたけれど、仕事ぶりはいただけなかった。それと、会社を利用して人気者になろうとしていたので、社内に悪影響を及ぼしてしまった」と話していた。

SNSなどで孟さんのアカウントのフォロワー数は増加の一途をたどり、2023年12月14日の時点で小紅書(RED)が134.1万人、Tiktokが217万人、ウェイボーが29.8万人となっている。

グリーを退社した孟さんは、セルフメディアを始めた。2024年9月に個人のSNSアカウントで動画を発表、「このところ会社設立へ準備をしている」と話していた。映像関連や広告を手掛けるとのことで、「とてもわくわくする仕事だわ」とコメントしていた。

孟さんは、「私はちっぽけな株主。パートナーは偉大な先輩であり、有名なプロデューサーもいる。留学していた1年間で実務経験を積んできた」とコメントした。

そして2025年2月、董会長は番組「酌見」で兪敏洪氏と対談した際に、「後継者を見つけた。候補者は3、4人」と述べていた。

董会長と孟さんは、果たして再びタッグを組むことになるのだろうか。

(中国経済新聞)