中国最大のモバイルバッテリーメーカー「ロモス」が破産危機に直面

2025/07/6 11:30

中国を代表するモバイルバッテリーメーカー、深圳市羅馬仕科技有限公司(以下、ロモス)が、深刻な経営危機に瀕している。品質管理の欠如、低価格競争の激化、そして主要サプライヤーの問題が重なり、同社はかつてない「暗黒の時」を迎えている。

ロモスの危機は、品質管理の不備に端を発する。同社が使用するバッテリーセルの主要サプライヤーであるアンプレス社が、一部ロットの生産を江西省の代工場に委託した際、バッテリーセパレーター材料を不正に変更。これにより、安全認証(3C認証)が無効となり、ロモスは49万台のモバイルバッテリーをリコールする事態に追い込まれた。さらに、アンプレス社の70以上の3C認証が停止され、ロモスを含む複数のブランドに影響が及んでいる。

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