ファーウェイと美団が提携、アプリ開発を正式に開始

2023/11/16 17:30

11月13日、ファーウェイは、中国の宅配大手「美団」と包括的な協力を開始し、HarmonyOSをベースに産業革新、技術応用、ビジネス開発を行い、美団がアプリケーションの開発を開始することを全面的にサポートすると正式に発表した。

今年9月25日、ファーウェイがHarmonyOS NEXTを正式に発表し、アンドロイドアプリとの互換性がなくなったと発表して以来、金融、旅行、ソーシャルなど多くの分野の企業やデベロッパーが鴻蒙(ハーモニー)生態への参加を表明している。 

11月6日、中国の大手旅行会社「同程旅行」は、「ハーモニー・ネイティブ版アプリ」の開発に着手し、2023年末までにコアバージョンの開発を完了する予定であると発表した。

「同程旅行」ハーモニー・ネイティブ版アプリの第1段階では、航空券、鉄道チケット、ホテル、休暇、バスチケットの予約など、全製品ラインの予約機能をカバーし、出張やその他の機能は今後更新され、改善される予定だ。

子供の啓蒙にかんするアプリを提供するBaby Busも最近、ファーウェイと協力して「ハーモニー・ネイティブ版アプリ」の開発を進めると発表した。他にも多くの企業が既に同アプリの開発に取り組んでいるが、公式な発表はまだない。

さらに、美団を含む多くのインターネット企業がHarmonyOSシステムに関連する求人を掲載しており、特にシニアエンジニアやインフラエンジニアなどシステム開発に関連するポジションが多い。中国の求人検索プラットフォーム「脈脈」の情報によると、美団のシステム開発の月給は、4万元~6万元(約83万~125万円)だった。

中国の大手ポータルメディア「ネットイース(網易)」は11月10日、エグゼクティブ/シニアAndroid開発エンジニアのポジションを更新。このポジションでは、クラウド ミュージックのマルチデバイスおよびマルチ OS 製品 (Android、Harmonyなど) の研究開発に参加する必要がある。またアリババ傘下の企業向けコラボレーションツール「DingTalk」(ディントーク)では、エンジニアの月給は15000元〜30000元(約31万円〜62万円)となっている。

データによると、今年8月の時点で、ハーモニー生態のデバイス数は7億台を超え、220万人の開発者が開発に投資している。 10月30日現在、HarmonyOS 4のアップグレード端末数は1億台を超えた。

(中国経済新聞)