海南省三亜市、中国一の渋滞都市に

2023/01/19 23:21

中国の地図プラットフォーム「百度地図」の交通データアプリによると、1月18日夜の都市別渋滞ランキングで海南省三亜市が1位となった。また次点は、車からフェリーを使って海南省に向かう際に必ず経由する広東省湛江市であった。

また、高速道路網の渋滞監視システムによると、料金所別の渋滞ランキングで上位4か所のうち2か所が広東省湛江市で、このうち最大だったのが湛江市雷州の出口料金所で3キロメートル以上に及んだ。

中国ではコロナ規制が緩和されて初めての長期休暇となるこの春節、3年ぶりに自由な観光や移動が可能となる。このところ自家用車で海南省に向かう人が急激に増えている上、コロナ後で貨物輸送の需要が急速に回復していることから、広東省湛江と海南省海口の間にある瓊州海峡(Qiongzhou Haixia)を船で渡る自動車の数が例年に比べて大幅に増えている。

車で海南省に向かう際は、湛江市徐聞の港からカーフェリーで瓊州海峡を越えるのが唯一のルートである。徐聞では1月18日、交通集中に悪天候が重なって数キロメートルにわたる渋滞が発生し、港に着くまでに10時間以上もかかったという。

春節輸送体制の開始から11日間(1月7日-17日)における瓊州海峡のカーフェリーは、便数が2022年同期より8.8%増えてのべ2617便、乗客の数は38.3%増えてのべ100.9万人、車の利用台数は30.0%増ののべ26.5万台であった。また2019年比では便数が30.0%、乗客数が3.2%、車が32.3%の伸びを記録し、いずれもここ5年間で最高となった。このうち1月17日は乗客数がのべ12.0万人、車が3.1万台で、いずれも7日以降で最大となっている。

(中国経済新聞)