北京、コロナ対策を一段と強化 航空便は運休率80%以上

2022/11/28 09:00

新型コロナウイルスが猛威をふるう北京は11月21日—25日、1日の新規感染者数がいずれも1000人を超え、26日には2454人に達している。この影響で人の移動が激減し、飛行機や鉄道の利用者数が大幅に落ち込んでいる。

11月24日午前、北京駅は人影もまばらで、入場口の両側にあるケンタッキーやマクドナルドなどの商店も閉鎖しており、駅前広場では全面にわたり消毒作業が行われていた。警備員によると、「近くの旅館はほとんど休み」とのことで、駅の出口や地下鉄の入り口で、列車の下車客と思われる人はごくわずかだった。

北京駅の公式発表を見ると、列車の発着本数は11月24日が46本、11月25日は42本で乗客数1000人足らずとなっている。

また北京西駅は、25日の利用者数がのべ4920人であった。去年の今頃は連日5万人余りを数えていたが、それでもコロナ前の1/3にも満たない状態であった。今回の感染拡大で、乗客はもはや数えるほどとなっている。

また空の便を見ると、北京首都空港および大興空港はここ1週間、発着便数が1日平均262便にとどまり、運休が大幅に増加している。11月11日に351便だった運航便数は24日、今年後半で最低となる209便まで減少している。本来利用者の多い金曜日である25日は、運休率が85%に達している。

北京市は11月22日から、すべての来訪者に対して到着後3日連続でのPCR検査を義務付け、陰性結果が出るまで自宅隔離との措置を講じている。また、11月24日から公共の場所に入るには48時間以内の陰性証明の提示が必要となり、感染者が特に多い朝陽区は不要不急の外出を避けるよう住民に求めている。

(中国経済新聞)