世界AIイノベーション指数、米中2か国がトップを形成

2022/09/9 16:30

中国科学技術情報研究所が発表した「2021世界人工知能イノベーション指数報告」によると、AIについて米中両国がリードしており、主要国が激しい競争を展開している。「AIイノベーション」のトップグループで中国がアメリカとの差をさらに縮め、韓国、イギリス、カナダ、ドイツ、日本、フランスなどがそれぞれ強みや特色をバックに競争を演じているという。

この報告では、2021年のAIイノベーション指数により対象46か国をランク付けしており、この中でアメリカと中国の2か国のみが第一グループ、韓国、イギリスなど9か国が第二グループ、スウェーデン、ルクセンブルクなど13か国が第三グループ、インド、ロシアなど22か国が第四グループといった具合に、レベル別にみたグループ分けがなされている。

ここ3年間における順位の変動を見ると、アメリカが3年連続でトップ、急速な成長を続けている中国は2年連続で2位に座り、イギリス、韓国、フランス、カナダ、日本、ドイツなどが追いつ追われつの競争を繰り広げている。またトルコ、インドなどが順位を上げている。

中国科学技術信息研究所の趙志耘所長はこの報告について、中国は成長が速く総合力を伸ばし続けており、この結果としてオープンソース側での影響力が高まっていると述べている。中国は、AIソースコードの件数が2020年は139件、2021年は158件と増えており、また2021年6月現在で、世界のスパコン基地のTOP500のうち37.6%を占める188か所を有してトップに座っている。さらにはAI関連企業も成長を続けている。

(中国経済新聞)