2021年には、農村人口を除く中国の都市居住人口は9億1425万人となり、都市化率は64.7%に達する見込みだ。都市人口の上位10省は、広東省、山東省、江蘇省、河南省、四川省、浙江省、河北省、湖南省、湖北省、安徽省であった。
このデータによると、2021年には広東省、山東省、江蘇省、河南省の4省で都市人口が5000万人を超えることが予想されており、1位の広東省は2位の山東省より2963万4000人多く、全国をリードしている。
農村部の人口を見ると、2021年には中国の農村部の人口は4億9835万人となり、中国の農村人口が5億人を割り込んだのは70年ぶりのことだ。また、省別では、河南省、山東省、四川省、広東省、河北省、湖南省、安徽省、雲南省、広西チワン族自治区、江蘇省、湖北省の11の省と自治区が農村人口2000万人以上で、その中でも河南省、山東省、四川省、広東省の農村人口は3000万人を超え、河南省においては農村人口が4340万500人に達し、唯一の4000万人超の省となった。
河南省、山東省、四川省は農村人口が多く、都市化率は全国平均より低いため、都市化率を上げる余地と可能性はまだ十分にある。河北省、湖南省、安徽省、雲南省、広西チワン族自治区でも同じような状況だ。 中国社会科学院都市発展環境研究センターの牛鳳瑞研究員は今後の人口流動について、一方では東南沿海部の一部の省の総人口及び全国人口に占める割合が今後増加し、中国中部、西北部、東北部の人口は依然として東南沿海部に集中する。また他方では、省の中の中小都市や農村部の人口は引き続き中心都市に移動していくと述べた。
(中国経済新聞)