中国電子商取引大手・京東集団傘下の「七鮮コーヒー」は8月16日、全国初となる24時間営業のスマート無人コーヒー店を北京・朝陽門の銀河SOHOにオープンした。
店内に入ると、黒いキャップをかぶったロボットが窓口から出来上がったばかりのコーヒーを取り出し、受け取りロッカーに入れる。注文から商品を受け取るまで、スタッフが対応することはない。

利用者はセルフ注文システムから商品を注文する。店内の大型ディスプレーでは、コーヒー豆の粉砕から抽出、ドリンクの調製、完成、ロッカーへの収納まで、1杯のコーヒーが作られる工程をリアルタイムで確認できる。これらの作業はすべてロボットが自動で行う。
標準化された商品を提供する一方、味の好みに合わせたカスタマイズにも対応する。注文時には、甘さやコーヒーの濃さ、ジュースの濃度などを1%から100%まで細かく調整できる。

店舗側によると、今後はAIを活用し、利用者の好みに応じた商品を提案する機能も導入する予定だ。健康状態などを踏まえて、その日の適切なカフェイン摂取量を提案することも想定している。また、新商品の開発でもAIを活用し、人気商品の傾向や消費者の嗜好を分析することで、従来の経験に頼った商品開発から、データやAIを活用した開発への転換を目指す。
今回の店舗の大きな特徴の一つが24時間営業だ。一般的なコーヒー店では深夜まで営業する店舗はあるものの、24時間営業はまだ多くない。一方、生活リズムの多様化や夜間勤務の増加などを背景に、深夜や早朝にも利用できる飲食サービスへの需要が高まっている。
七鮮コーヒーの新店舗では、コーヒーのほか、茶飲料、炭酸水、プロバイオティクス飲料などを24時間提供する。店舗側は、周辺住民や夜間勤務者などが時間を問わず利用できる店舗を目指している。

中国では、AIやロボットを活用した無人店舗の導入が進んでいる。今回の24時間無人コーヒー店も、飲食サービスへのスマート技術の導入を進める取り組みの一つで、都市部における夜間経済や24時間型の生活サービスの新たな形として注目されている。
(中国経済新聞)
