中国の国慶節連休、移動者数は延べ21億3000万人へ 

2026/09/25 12:30

中国では今年の国慶節連休期間中、移動者数が延べ21億3000万人に達する見通しだ。1日当たりの平均は約3億人で、平常時の約1.7倍となる。特に自動車による移動が大幅に増えるほか、新エネルギー車(NEV)の利用拡大に伴い、高速道路のサービスエリアでの充電需要も一段と高まると予想されている。

中国国務院新聞弁公室が9月24日に開いた記者会見で、交通運輸部の李揚副部長兼報道官が明らかにした。

李氏によると、国慶節連休中の移動のピークは初日に訪れる見込みで、1日の移動者数は3億4000万人に達すると予測されている。これは平常時の約2倍に相当する。

移動手段では道路交通が中心となり、自家用車などによる道路移動が全体の9割を超える見通しだ。また、NEVの利用も大きく増加するとみられ、連休期間中のNEVによる1日当たりの移動量は、平常時の約1.8倍に達すると予測されている。

NEVの利用増加に伴い、高速道路のサービスエリアでは充電需要の急増が予想される。近年、中国では祝日や大型連休の高速道路利用に占めるNEVの割合が上昇しており、サービスエリアでの充電待ちが利用者の関心を集める課題となっている。

こうした状況に対応するため、中国では充電設備の整備を進めている。李氏によると、今年1~8月だけで大出力の充電設備、いわゆる充電ガンを約1万1000基新設した。現在、高速道路のサービスエリアに設置されている大出力充電設備は約2万2000基に上る。

また、全国の高速道路のサービスエリアに整備された充電設備は累計約8万9000基に達し、基本的にすべてのサービスエリアをカバーしている。

一方、充電設備の整備が進んでいるものの、国慶節連休中に急増する需要を完全に賄うのは難しいとみられている。

このため交通運輸部は、充電設備の増設に加え、混雑が予想されるサービスエリアへの対応を強化する。事前に充電需要を分析し、連休中に特に混雑すると予想されるサービスエリアのリストを作成。実際の状況に応じて随時更新し、地方での対応強化につなげる。

さらに、特に混雑が見込まれるサービスエリアには移動式充電設備を投入し、充電需要の緩和を図る。充電待ちが発生した場合には、現場での誘導や全体的な調整を強化し、利用者が秩序を保って充電できるよう対応する方針だ。

今年の国慶節連休は、延べ21億3000万人という大規模な移動が見込まれている。NEVの利用増加に伴って充電需要も大幅に膨らむと予想されており、急増する需要に対して充電インフラと現場の運用体制をどう確保するかが課題となっている。

(中国経済新聞)