旭日旗を身にまとった中国人留学生、モスクワ大学から除籍処分へ

2026/10/20 09:37

モスクワ大学歴史学部の授業中に、陳姓の中国人留学生が日本軍国主義の象徴とされる旭日旗を身にまとっていたとする映像がインターネット上で拡散し、社会的な注目を集めている。

中国メディアがモスクワ大学歴史学部の学生関係者から得た情報によると、同学部の中国人留学生らによる集団請願を受け、大学側は10月19日午後、特別座談会を開催し、陳姓の学生に対する除籍処分の決定を速やかに公表する方針を示した。 また、大学公式ウェブサイトやソーシャルメディアを通じて、事件の経緯と大学側の立場を公表するとしている。

座談会に参加した中国人留学生によると、モスクワ大学歴史学部のベロウソフ学部長は会合で、反ファシズムの歴史的共通認識を冒瀆することは許されないと述べ、「ロシアと中国は第二次世界大戦における戦友だ」と強調した。また、ロ中両国の友好関係は長い歴史を持ち、反ファシズムの歴史認識をめぐる大学側の立場は、中国側および同学部の中国人留学生の立場と完全に一致していると述べたという。

中国メディアによると、陳姓の学生をめぐる問題が拡大するなか、同学部の修士課程1年生の張さんと学部4年生の蘇さんが10月16日、共同で請願書を起草し、学部側に調査手続きを開始して当該学生の行為を確認するよう求めた。同学部の複数の中国人留学生が署名した請願書は、同日中に歴史学部へ提出された。

請願の要請を受け、歴史学部は直ちに対応し、10月19日午後に特別座談会を開催することを決定した。また、同学部は10月16日の時点で、陳姓の学生をロシアから退去させるための関連手続きを開始していたとされ、同学生はすでに国外に送還されたという。

座談会終了後、ベロウソフ学部長と出席した中国人留学生らは、同学部内に設置された反ファシズム記念碑の前で記念撮影を行った。

同学部の反ファシズム記念碑には、反ファシズム戦争で犠牲となった歴代の教職員や学生の名前が刻まれている。

請願書の提出に参加した中国人留学生の一人は中国メディアの取材に対し、陳姓の学生の行為に憤りと理解しがたい思いを感じていると語った。同学生は南京市出身で、歴史学を専攻しているとされる。この留学生は、歴史を学ぶ者でありながら、歴史研究に求められる客観性の原則を無視し、ファシズムを公然と支持するかのような行動を取ったことに、モスクワ大学歴史学部の教職員や学生も衝撃を受けていると述べた。

そのうえで、「科学には国境がないが、歴史学者には祖国がある」と語った。

大学側は、陳姓の学生に対する除籍処分の決定を速やかに公表する方針を示している。

(中国経済新聞