2026年WAICの見どころ10項目:中国製AIチップが勢ぞろい AIが産業化の段階に (上)

2026/07/21 18:40

7月17日、上海で「2026世界人工知能大会」(WAIC)が開幕する。「知能のパートナーと未来を共創」をテーマとした今大会は、初めて張江、万博、徐匯の3エリアでの共同開催となり、AIチップの演算力やインフラから、業界での利用、知能化ロボット、そしてコンシューマー向けAI端末という具合に、産業チェーン全体に及ぶものである。

WAICは、過去数年間はAI自体の披露が中心であったが、今年はAIが産業への本格的な導入といった大きな変化を示したものとなる。単体チップに代わってスーパーノードが演算力競争の新たな焦点となり、エージェントはチャットツールから生産力のツールへと移り、人型ロボットが工場で実際に導入され始め、コンシューマー向けAI端末が単なるデモから日常生活へと入り込んでいる。

今回、産業の従事者にとって一番の見どころは、ある会社がどういった製品を発表するかではなく、AI産業でどのような変化が生じているか、である。今回のWAICについて、一番面白そうなパビリオンや展示品、フォーラムが何か早わかりしてもらうために、主な見どころを10項目にまとめてみた。

見どころ1:張江の「半導体」勢力、中国のGPU主力メーカーが勢ぞろい

今大会、ハードテクノロジーにおけるもっともハイレベルな展示は間違いなく張江エリアだ。AI演算力の「心臓」とも言うべき張江には、AIチップやインフラ企業100社以上が集結し、国内初披露となる67件を含む計200件以上の製品を展示する。また汎用人工知能の半導体メーカーも10社以上出展し、国内のGPU主力メーカーもほぼ出そろう。

このうち注目株の製品は、東方算芯が今大会の開幕前に世界に披露した初の大規模演算力AIチップ「DF1000」だろう。「上海チップ」であるこの製品は「第3技術路線」で生まれたもので、中国でも安定した14nm工程をベースにしながら、「性能は4nm工程の半導体に匹敵」と称し、「14nm≒4nm」とのキャッチフレーズをブースの一番上に掲げている。また512カードのクラスターも披露し、来場者はありのままの実力をじかに確認できる。

また、沐曦(Metax)は新製品となる「曦景Sシリーズ」のスーパーノードや「曦索Xシリーズ」を展示したほか、材料科学、気象、バイオ医薬品などの研究分野における中国の演算力の導入事例を披露する。天数智芯(Iluvatar CoreX)は「天垓」、「智鎧」、「彤央」といったあらゆる場面での製品ラインナップを披露、摩爾線程(ムーア・スレッド)は初めての大規模トレーニング時における中国製チップの成果を披露する。このトレーニングは、ゼロの状態からMoE-236B基本モデルまで、さらに世界初の5Dモデル「北京大学EvoPhys-World」という一貫したネイティブ演習まで実行したものである。4つの新たなアーキテクチャが同じ場面で争うなど、大変豊富な技術路線が出来上がっている。

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