中国の電気自動車(EV)大手BYD(比亜迪)は7月16日、ブラジル・バイーア州カマサリ工場で新エネルギー車(NEV)の累計生産台数が10万台に到達したと発表した。記念すべき10万台目としてラインオフしたのは、小型EV「シーガル(海鴎)」だった。同時に、工場の従業員数も5500人を突破し、生産能力の拡大と現地雇用の創出が着実に進んでいる。
BYDは、現地に根差した長期的な事業戦略を推進することで、ブラジル工場の持続的な成長を実現している。産業の高度化、雇用創出、環境負荷の低減を一体的に進めるモデルを構築し、南米におけるグリーンモビリティの普及を後押ししている。

BYDブラジル法人の李鉄総経理は、「カマサリ工場の飛躍的な発展は、BYDが中南米市場で進めてきた現地化戦略の成果を示すものだ」と強調。「同工場を未来志向の先進的な新エネルギー車生産拠点へと発展させ、生産能力の拡大と現地サプライチェーンの整備を進めるとともに、質の高い雇用を創出し、ブラジルのグリーン交通への転換に貢献していく」と述べた。
5500人目の従業員となったエドネイ・ドス・サントス・シルバ氏は、BYDによる地域雇用拡大を象徴する存在だ。同氏は、地元の大手自動車メーカーの撤退によって地域産業が衰退する様子を目の当たりにしてきたが、BYDの進出によって工業団地に再び活気が戻り、安定した雇用機会が生まれたと語る。
「BYDへの入社は私のキャリアにおける新たな出発点です。家族を支えながら専門技術を磨き、故郷で将来を築くことができます。カマサリが再び産業都市として活気を取り戻す姿を見られることを誇りに思います」と話した。
今回の「生産10万台」と「従業員5500人突破」という二つの節目は、BYDブラジル工場の高い生産能力と建設スピードを示すだけでなく、ブラジルを南米における新エネルギー車産業の中核拠点とする戦略が着実に進展していることを裏付けるものとなった。
BYDは、現地生産を軸に雇用拡大や人材育成、サプライチェーンの整備を進めることで、企業のグローバル展開をブラジルの産業高度化や地域経済の発展、脱炭素化につなげ、中伯両国の産業協力とグリーン成長をさらに深化させていく方針だ。
(中国経済新聞)
