通信機器大手の華為技術(Huawei Technologies)は、「2026年華為中国パートナー大会」において、メディア業界向けの専門組織「伝媒軍団」を新設したと発表した。華為副総裁であり、インターネットサービスプロバイダー(ISP)および伝媒軍団の最高経営責任者(CEO)を務める岳坤氏が明らかにしたもので、杜仲夏氏が同軍団の総経理に就任する。
新設された伝媒軍団は、メディア産業のデジタルトランスフォーメーションを支援するため、主に次の3つの分野に注力する。
第一は、超高精細(UHD)産業チェーンの構築である。国家標準に基づく「菁彩Vivid」超高精細音響・映像規格の普及を進めるとともに、制作・放送・ネットワークのIP化や超高精細ストレージなどのソリューションを展開し、4K・8Kコンテンツの本格的な普及を後押しする。
第二は、メディア融合のさらなる深化である。自社開発による安全性の高い統合メディア基盤と集約型ソリューションを構築し、各地の融媒体センターや主要メディア機関に提供することで、国のメディア融合戦略の実現を支援する。
第三は、AI生成コンテンツ(AIGC)の幅広い活用である。昇騰(Ascend)AIプロセッサを基盤とした計算力と、クラウドおよびネットワークの連携能力を活用し、コンテンツ制作から配信、収益化に至るまでの全工程にAIを取り入れることで、業界全体のコスト削減と効率向上、新たな成長機会の創出を目指す。
杜仲夏氏は、「華為は一貫して『コンテンツ自体には関与せず、技術による支援に徹する』という方針を堅持してきた」と強調。そのうえで、伝媒軍団の設立により、同社が蓄積してきた計算、ストレージ、ネットワーク、AI、超高精細分野の技術を統合し、メディア業界に最適化された変革支援ソリューションを提供していく考えを示した。
(中国経済新聞)
