2026年5月18日未明、広西チワン族自治区柳州市柳南区でマグニチュード(M)5.2の地震が発生した。近年の同地域では最大規模の地震となり、現地では住宅倒壊や死傷者が確認されている。

中国地震台網によると、本震は18日午前0時21分(北京時間)に発生。震源地は柳州市柳南区(北緯24.38度、東経109.26度)で、震源の深さは8キロと浅かった。この浅発地震により、柳州市内では強い揺れが観測されたほか、南寧市、河池市、来賓市、桂林市など周辺地域でも明確な揺れが感じられた。
今回の地震では、本震前に前震活動が相次いでいたことも注目されている。5月17日朝以降、柳南区では約17時間の間に、有感地震が4回連続で発生。規模はいずれもM2.5〜3.2だった。また、本震の前後にもM2.2〜3.2の余震が計5回観測されている。
18日午前4時時点の発表によると、この地震により住宅13棟が倒壊し、4人が病院へ搬送された。負傷者に命の危険はないという。一方で、夫婦2人の死亡が確認され、さらに1人が行方不明となっている。現地では7000人以上の住民が緊急避難した。

地震発生後、柳州市は地震災害Ⅲ級緊急対応を発動。中国国務院地震災害対策指揮部弁公室と応急管理部も国家地震災害4級緊急対応を開始し、現地に作業チームを派遣して救援活動を指導している。
柳州は一般的には中国国内の主要な強震多発地域とはみなされていない。歴史記録によれば、同地域で確認されている最大規模の地震は、清朝・康熙34年(1695年)に発生したM5.5の地震で、今回のM5.2地震はそれに迫る規模となった。
専門家によると、今回の地震は、広西北部を東西方向に横断する「河池―宜州―柳城断層帯」に関連している可能性があるという。この断層帯は全長約300キロに及び、特に東部の柳州地区では最大M5.5程度の地震発生ポテンシャルがあるとされている。
また、柳州市の70%以上はカルスト地形で形成されており、地殻構造による地震だけでなく、地下空洞の崩落による陥没性地震も発生しやすい地域だとされる。
中国当局が公表した自然災害リスク評価では、柳州市全体の自然災害リスクは比較的低いとされ、耐震設計基準は震度6相当とされていた。
今回の地震は、地域の建築物やインフラの耐震性能が実際に試される事態となった。現在も現地では救助活動が続いており、行方不明者の捜索や被害状況の確認が進められている。

(中国経済新聞)
