3月17日から東京ビッグサイトで開催された水素エネルギー・風力発電展において、中国から出展した一社が大きな注目を集めた。それが「施璐德文沖重工有限公司」(CWHI)であり、世界の海上風力発電設備市場でトップクラスの企業である。

日本風力発電展に出展したCWHIの社員たち
CWHIの本社は中国広東省広州市南沙区にあり、鉄道、船舶、航空宇宙、その他の輸送機器の製造に特化した企業だ。中国船舶集団傘下の广州文船重工有限公司と施璐德アジア有限公司(CNOOD)、および合肥紫金鋼管股份有限公司の合弁により設立された。CWHIは海上風力発電インフラの鋼構造物を大規模に製造することに注力し、製品ラインナップにはXXXL単杭、導管架基礎、浮体式海上風力発電基礎などが含まれる。これらは世界市場の多様なニーズに対応している。現在、中国国内に7つの製造拠点を持つ。
2025年、CWHIは英国から初めて30セットの海上風力発電基礎杭とトランジション・ピースを受注した。同社は英国基準を厳格に遵守し、高品質かつ無事故で生産を完了、予定通りに英国海域へ輸送・設置した。
ビッグサイトの展示会場では、同社が英国向けに製造した海上風力発電基礎杭とトランジション・ピースの模型が展示された。

CWHIの副総経理・陶磊氏(左)と中国経済新聞編集長徐静波
CWHIの副総経理・陶磊氏は中国経済新聞の取材に対し、次のように説明した。基礎杭は長さ108メートル、トランジション・ピースは30メートルで、これらを連結した単体重量は2300トンを超える。これは世界同種製品で最大規模の設計であり、すべて中国広東省と広西チワン族自治区の工場で製造された。
CWHIは海上風力発電の基礎杭とトランジション・ピースだけでなく、浮体式風力発電装置や60メートルを超える海上導管架も製造可能だ。製品の総合度の高さと品揃えの豊富さは、世界の同業他社の中でも稀有な存在である。2025年に同社が完成させた鋼構造物製品総量は180万トンに達し、世界トップクラスに位置する。

英国へ輸送するCWHIの基礎杭
ビッグサイトの展示会場では、CWHIのブースが三菱重工業や商船三井のブースに隣接しており、最近製造したさまざまな海上風力発電装置の模型が展示され、来場者を驚かせた。
これはCWHIにとって、2025年に続き2回目の日本風力発電展への参加となる。陶磊副総経理は「日本は海洋大国であり、海上風力発電の発展は基本国策となっている。市場規模も大きい。私たちは日本市場を強く支援する意思と決意を持っている。中日両国は地理的に非常に近い。現在、欧州や英国への輸出では海上輸送距離が長すぎるためコストが上昇してしまうが、CWHIの天津生産基地や響水生産基地から日本へはわずか3日間の航程で済む。高品質かつ低コストの海上風力発電鋼構造物を提供できる。また、日本国内のサプライチェーンを開発し、現地資源を活用して日本市場を支えたい」と語った。

英国へ輸送するCWHIのトランジション・ピース
2年前からCWHIは日本のエネルギー企業、特に海上風力発電企業との接触を開始し、日本企業の一部プロジェクト入札にも継続的に参加してきた。CWHIは2026年に日本法人を設立する計画であり、より効果的に日本市場へサービスを提供する方針だ。
(中国経済新聞)
