10月13日午後、アップルの最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏が上海を訪れ、POP MART(泡泡瑪特)の人気シリーズ「THE MONSTERS」10周年記念巡回展を視察した。これはクック氏の今回の中国訪問における最初の公式行事となった。
会場では、POP MART創業者の王寧(ワン・ニン)氏と、「LABUBU(ラブブ)」のアーティストである龍家昇(ロン・ジャーシェン)氏がクック氏を迎え、シリーズ誕生から現在までの作品や原画をともに鑑賞した。龍氏はその場でiPad Proを用いてLABUBUのイラストを描くデモンストレーションを行い、クック氏も興味深く見入っていたという。王氏からは、特別なプレゼントとして「LABUBU」シリーズのキャラクター“大首領ZIMOMO(ジモモ)”が贈られた。

クック氏は2011年にスティーブ・ジョブズ氏の後任としてアップルCEOに就任。今年9月の新製品発表会では、iPhone Airの紹介を新世代幹部ジョン・テヌス氏に任せたことで、後継者人事への関心が一段と高まっている。
今回の「THE MONSTERS」展は、世界巡回の第一弾として上海で開催。「monsters by monsters: now and then(精霊天団:此刻と未来)」をテーマに、2015年の誕生から10年間にわたるブランドの進化とクリエイティブの歩みを総括する内容となっている。
クック氏の中国訪問は、アップルの現地パートナーや消費者との関係を再確認する意味でも注目されており、テクノロジーとポップカルチャーの融合を象徴する象徴的な一幕となった。
(中国経済新聞)