11月26日夜、タジキスタンとアフガニスタン国境に近いハトロン州シャムシディン・ショヒン地区で、中国人4人が乗った車両が武装集団に襲撃される事件が発生し、中国人3人が死亡、1人が重傷を負った。中国駐タジキスタン大使館が27日未明に公式発表した。
事件は現地時間26日午後8時頃、国境から約30キロメートルの山間部で起きた。武装した集団が車両を停止させ、発砲したとみられる。死亡した3人はいずれも中国籍の建設作業員で、アフガニスタン国境に近い道路補修工事に従事していた。負傷した1人も同じプロジェクトのメンバーだという。
中国大使館は直ちに緊急対応チームを現地に派遣し、遺体収容、負傷者の治療、中国人作業員の安全確保にあたっている。大使館は声明で「この残忍な犯罪行為を強く非難する」とし、犠牲者とその遺族に深い哀悼の意を表した。また、タジキスタン政府に対し、事件の徹底的な捜査と犯人の厳罰、さらには在留中国人の安全を確保するための実効性ある措置を強く要求した。
タジキスタン外務省も27日、公式声明を発表し、「テロ行為を強く非難する」と表明。事件については「国家の安全を脅かす重大な犯罪」として、関係機関による捜査を進めるとしている。
(中国経済新聞)
