7月15日、捜狐科技によると、半導体メーカーのエヌビディアが中国でGPUの「H20」の販売を再開すると発表した。また、中国向けに互換性を備えた新たなモデルのGPUを導入するという。最高経営責任者(CEO)であるジェンスン・フアン氏も今日、メディアの取材に際してこの情報を確認している。
エヌビディアの声明によると、フアン氏は中国で政府や業界関係者と会談し、AIによる生産力の引き上げや好機の拡大について検討した。会談では、世界各地の研究者が人間社会にプラスとなる安全で頼れるAIを推進していると強調されている。
フアン氏はまた取引先向けに、「H20」の販売再開に向けて申請をしているとの最新情報を披露した。アメリカ政府はライセンス付与を保証しており、エヌビディアとして早急に出荷を開始したいとのことである。
フアン氏は最後に、「スマート工場や物流向けのデジタルツインAIにおける理想的な選択肢」という、最新で互換性のあるNVIDIA RTX PRO GPUを発表した。
フアン氏は今回、第3回サプライチェーン博覧会(CISCE 2025)に出席するため先週末に北京を訪れ、昨日はシャオミの雷軍氏とのツーショット写真が何枚も公開された。中国貿易促進会は7月15日に、「フアン氏は招待を受け16日にCISCE開幕式に出席し、各種イベントに参加する」と発表している。

フアン氏の今回の訪中は、今年3度目である。1月には北京で開催したエヌビディアの新春感謝パーティーで演説をした上、複数のロボットメーカーの経営トップと会談し、さらに4月には中国貿易促進会の要請を受け再度訪中している。
フアン氏はその際に、「中国はエヌビディアの非常に大切な市場であり、これからも開拓していきたい。管理基準に沿った製品体系の改善に全力で取り組み、中国でゆるぎなく事業展開する」と述べている。
フアン氏は今回の訪中で、「世界は今、AIがエネルギーや水、インターネットと同等の基本的な資源になるという転換点に至った」と述べた。オープンソースの研究や基礎モデル、応用の開発をサポートする形でAIを普及させ、その上で中南米やヨーロッパ、アジアなどすべての地域の新興国を支えていくと強調している。
フアン氏はメディアの取材に対し、「H20の出荷を非常に楽しみにしており、このことを非常にうれしく思う。本当に、ものすごくいい情報だ。それと、新型のGPUである『RTX Pro』を発表する。非常に重要なもので、コンピューターグラフィックやデジタルツイン、AIのために作った」と述べた。
(中国経済新聞)