中国の独自開発による、永久磁石を用いたリニアモーターカー「興国号」がこのほど、江西省贛州市で試験運転を行った。このリニアモーターカーは江西理工大学と中鉄科工業集団が共同で研究開発したもので、設計最高時速は120キロ。
実験線は、中国で初の永久磁石を用いたモデルのリニアモーターカーであり、長さ約800メートルで、全線が高架式の単線だが、将来的には複線運行も可能な設計となっている。昨年2月に建設を開始し、今年7月に正式に試験運行段階に入る予定。
永久磁石を用いたリニアは常電導リニア、超電導リニアに続く新型軌道交通です。従来の懸垂式ゴム製モノレールに比べて、非接触、浮上走行が特徴で、登坂力に優れ、よりエネルギー効率が良いほか、常電導リニアに比べて、静磁場、「ゼロパワー」浮上の特徴を持ち、磁気による影響がないなどの優位性が顕著だ。
(中国経済新聞)