2025年政府活動報告全文連載:その3

2025/04/3 19:30

この一年、中国の特色ある大国外交は新たな局面を切り開いた。習近平主席をはじめとする党と国の指導部の面々は多くの国々を歴訪し、上海協力機構(SCO)首脳会議、ブリックス(BRICS)首脳会議、アジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議、20 ヵ国・地域(G20)首脳会議、東アジアサミット(EAS)・関連会議(ASEAN+1、ASEAN+3 など)など重要な多国間・二国間活動に出席した。中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミット、平和五原則発表70 周年記念大会、中国・アラブ諸国協力フォーラム閣僚級会議などの重要なホームグラウンド外交を成功させた。人類運命共同体の構築を推し進め、グローバル・パートナーシップを固めてさらに構築し、真の多国間主義を堅持し、地球規模の課題への対応と地域的な緊張・紛争などの解決において積極的かつ建設的な役割を果たした。中国は世界の平和と発展を促すために重要な貢献をした。

この一年で収めた成果の根本には、習近平総書記のかじ取りがあり、習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想の科学的な導きがある。また、これらの成果は習近平同志を核心とする党中央の力強い指導のたまものであり、全党・全軍・全国各民族人民の団結奮闘のたまものである。わたくしは国務院を代表して、全国各民族人民、民主諸党派、各人民団体ならびに各界の方々に対して、心から感謝の意を表すものである。また、香港特別行政区の同胞、澳門特別行政区の同胞、台湾の同胞ならびに海外の華僑同胞に対して、心から感謝の意を表すものである。

そして、中国の現代化建設に関心を寄せ、力添えいただいている各国政府、国際組織、各国の友人のみなさんに対して、心から感謝の意を表すものである。成果を肯定する一方で、われわれは直面している困難と試練を冷静に見ている。国際的には、世界の百年に一度の大きな変動の速度が増し、外部環境はいっそう複雑で厳しさを増し、わが国の貿易や科学技術などにより大きな衝撃を与える可能性がある。世界経済成長の原動力が不足し、一国主義と保護主義が激化し、多角的貿易体制が行き詰まり、関税障壁が増えており、グローバルな産業チェーンやサプライチェーンの安定を揺るがし、国際経済循環を阻害している。地政学的懸念材料が依然として多いことは、グローバル市場の見通しと投資意欲に影響を及ぼし、国際市場乱高下のリスクを増やした。

国内においては、経済の持ち直しの基盤がまだ盤石ではなく、有効需要が不足し、とりわけ消費が落ち込んでいる。一部企業は経営難に陥り、下請代金支払遅延の問題がなお目立つ。大衆の就業と収入増は困難を抱えている。民生分野には改善点がある。一部地方は財政難に喘いでいる。矛盾・紛争の解消とリスク管理の取り組みは強化される必要がある。行政の効率と法に拠る行政の能力の向上が待たれる。一部取り組みにおいて横断的連携が足りず、一部政策に実行ラグと効果ラグが見られる。一部部門は奉仕の精神に欠け、業務効率が低い。一部幹部は職権を濫用し、職務を怠り、能力が欠如し、一部分野と地方では腐敗問題が依然として多発している。

われわれは困難や問題を直視する一方で、発展の自信を固めなければならない。わが国は顕著な制度的優位性を持ち、超大規模市場、完備した産業体系、豊富な人的資源・人材資源など多くの強みがあり、未来志向で科学的に運営し上下が協働する効果的なガバナンス・メカニズムがあり、需要高度化・構造適正化・原動力転換という大きく成長する余地があり、経済が長期的に堅調に推移するという基調に変化はなく、また変化することもないため、中国経済という船は必ずや風に乗って波を破りどこまでも安定した航海ができるであろう。

(中国経済新聞)