アップル、中国以外での生産拡大を検討

2022/05/23 17:16

アップルの9to5Macは5月22日、「中国以外での生産拡大」計画が進行中であり、すでにパートナー各社に伝えていると報じた。生産の多角化が目的と見られるが、アップルはこれについてコメントを出していない。

アップルの製品はほとんどが中国のフォックスコンと台湾のペガトロンで生産されているが、一部ベトナムやインドなどでも生産している。アップルはかねてから生産先の拡大を目指しているが、中国のコロナの影響で思うように進んでいない。

現段階で、アップルの膨大な受注を賄えるのは中国のみであり、他の国や地域で、安価で的確な労働力を求めるのは難しいと見られ、インドやベトナムへの生産シフトも非常に遅れている。ただ、新製品(ARグラスなど)については中国以外で調達することになるとの情報もある。

提携先であるフォックスコンなどがすでにインドに工場を設け、現地でのiPhone製造を支えている。アップルは、4月にサプライチェーンについて尋ねられた際、ティム・クック(Tim Cook) CEOが「完全グローバル化を果たしており、世界各地で生産している。さらに改善を進める」と話している。

(中国経済新聞)