中国、2025年の春節連休で過去最高のインバウンド 韓国人観光客は4倍に

2025/02/5 07:30

中国は2025年の春節連休で、韓国を中心に大勢の外国人観光客が押し寄せた。民間会社のデータによると、入国者の数は2024年を150%上回って過去最高となり、うち韓国からの入国者は前年同期より4倍で、10人中2人の割合である。

韓国では、2024年11月8日から入国時のビザ免除策が実施されている中国への旅行熱が急速に高まっており、上海、杭州、張家界、青島、延辺などで「韓国人観光客が激増」といったキーワードがトレンド入りしている。2025年に入り、韓国から中国への渡航者数は前年同期の157%増しとなり、旅行の予約件数も同じく145%増えている。

春節連休では大勢の外国人観光客が中国の伝統文化に対し興味を示し、データによると「伝統芸能体験」に関する検索数が4.5倍で、グルメや春節の風習、灯篭見物といったイベントなどが特に人気を集めている。

旅行会社の予約データを見ても、韓国人の来訪者が増えた様子がわかる。聯合ニュースは韓国のある大手旅行会社のデータとして、中国観光プランの予約数は前年の104%プラスで、今年の春節休み(1月25日~29日)については75%プラスと報道した。仕事を終えてすぐに飛行機に乗り、上海や青島、大連など近場への旅行を楽しむ人が多いという。

中国ではこれら東部の都市だけでなく、ハルビンなど北部へも韓国人観光客が訪れている。韓国のある旅行会社は、「ハルビン団体ツアー」の先着予約者175人に対して韓国映画「ハルビン」のチケットを1人2枚、計350枚を贈呈するという企画を打ち出し、ツアーの予約率は前年の65%増しとなっている。

(中国経済新聞)