中国国務院がこのほど、「中国(浙江省)自由貿易試験区における大口商品の資源配分ハブ建設案」を正式に認可した。浙江省自由貿易区の舟山管理委員会の関係者が取材に対し、「舟山は認可や要望に沿って、この歴史的好機をしっかりとつかみ、主戦場、主陣地、主力軍という役割を着実に発揮し、より高い立ち位置、より広い視野、より大きい見地で、大口商品の資源配分ハブの建設に全力で取り組み、舟山の特徴ある象徴的な成果をさらに打ち立てるよう努める」と述べた。
2017年に中国の自由貿易試験区となった舟山は、中国で最大、世界でもトップレベルの精油加工一体化拠点となり、原油の年間精製能力は4000万トンで、中国最大規模のエネルギー補給基地となった。また石油類の貯蔵能力は3800万立方メートル以上で、LNGの受け入れ規模は建設中の分も含めると2500万トン以上となる。中国でトップ、世界で4番目の給油港となり、保税油の年間供給量は700万トン以上である。また中国最大の石油・天然ガスの貿易港となり、国有企業や民間企業、外国企業など合わせて1万社以上が立地し、年間取引額は1兆元近くに達している。
舟山は、かねてから石油や天然ガスの産業チェーンを軸とする大口商品の貿易や投資の自由化、便利化への改革を進めており、ここ7年余りで貯蔵や運搬、製油、貿易や取引、海上役務などで大きな改革やイノベーションの成果を生み出し、11回にわたり計299件の制度的な改革を果たし、中国初の事例が137件で、自主イノベーションの発生率や実践普及率が3期目の自由貿易区として上位に立っている。
この関係者はまた、「今後はより高い位置に立ち、世界に目を向けて、海外の高規格な貿易ルールを目標に、政策や制度、仕組みの健全化や改善を続け、大口商品の投資や貿易の自由化や便利化を一段と格上げする」と述べている。
(中国経済新聞)