ニューヨーク・タイムズ紙も報道した中国最新映画:出走的決心(Like A Rolling Stone)

2024/09/11 13:30

マイカーで一人旅をする50代女性・蘇敏(Su Min)の実話を映画化した『出走的決心(Like A Rolling Stone)』が9月15日に中国本土で一般公開決定。

蘇敏(Su Min):私はただ外に出てみたい。他の生き方があるのかを確かめたい。

1964年にチベットのチャムドで生まれ、10代のときに家族とともに河南省に移住した蘇敏は、2020年から白いフォルクスワーゲンに乗って4年間にわたる一人旅をした。彼女がSNSでアップした旅での見聞や出会いのエピソードなどが注目を集め、アカウントの閲覧数は15億回、配信されたショートムービーの再生回数は5億回を突破した。ニューヨーク・タイムズ紙も彼女のことを報道し,「56歳の彼女は中国フェミニストの象徴となった」と評価した。

蘇敏(Su Min):もう決めた。もう待たない。

多くの女性が共鳴する蘇敏の行動は、女性監督・尹麗川(イン・リーチュエン)の目に留まり、ついに映画化が実現した。そんな蘇敏を演じるのは、『在りし日の歌 (原題:地久天長)』(2019)により第69回ベルリン国際映画祭・最優秀女優賞である「銀熊賞」を獲得した咏梅(ヨンメイ)。咏梅は蒙古族出身の女優で、そのベルリン最優秀女優賞受賞は、1992年の張曼玉(マギー・チャン)と、1995年の蕭芳芳(ジョセフィン・シャオ)についで中国人女優としては24年ぶりとなる3人目でした。

(中国経済新聞)