中国卓球の樊振東選手と孫穎莎選手が8月14日、早田ひな選手のブログのフォローを解除し、話題となっている。
パリオリンピックで卓球女子シングルスと女子団体に参加した早田選手は、大会終了後に中国版ブログの微博(ウェイボー)でアカウントを開設した。プロフィール画像のアイコンに中国の国旗が映っていたことから、中国のネットでは「中国国旗の世界に入った」などと言われ、トレンド入りを果たした。早田選手は微博でオリンピックでの試合結果を発表したほか、樊選手の勧めで微博を開設したとも書いた。樊選手は以前から一番好きな選手とのことで、ツーショット画像もアップしていた。さらに孫選手や陳梦選手との写真もアップしたことから、中国からかなりのフォローを受け、フォロワー数がアカウント開設から2日間で20万人近く増え、何度もトレンド入りした。
早田選手と樊振東選手、パリオリンピック会場にて
早田選手は帰国した8月13日の記者会見で、今どこに行きたいか、との問いに対して「アンパンマンミュージアムに行きたい。それと鹿児島の(知覧)特攻平和会館に行きたい。卓球が当たり前にできていることが当たり前じゃないということを感じてみたい」と語ったという。
特攻隊員の遺品およそ1.4万点が保存されている「知覧特攻平和会館」は、2014年に「神風特攻隊」隊員の遺書や手紙などについて、世界記憶遺産への登録を申請しており、これに対して中国外務省が「軍国主義による侵略の歴史を美化するもの」と見ている。
公開情報によると、早田選手は2000年7月7日に福岡県北九州市で生まれ、パリオリンピックでは卓球の女子シングルスで銅メダル、女子団体で銀メダルを獲得している。
早田選手と孫穎莎選手(右1)、パリオリンピック会場にて
早田選手のSNSには中国から憤りのコメントが殺到しており、「がっかり」した様子を表現している。今回の件が発覚してから翌日の8月15日早朝まで、早田選手のアカウントのフォロワー数は11.6万人も減っている。
(中国経済新聞)