7月8日、中国中央紀律検査委員会および国家監察委員会は、湖北省政協副主席で元武漢市長の周先旺氏が「重大な規律違反および法律違反の疑い」で調査を受けていると発表した。周氏は2018年から2021年まで武漢市長を務めた人物である。また、今年2月には2016年10月から2020年2月まで湖北省委書記を務めた蒋超良氏も拘束されている。

中央紀律検査委員会によると、2025年に入ってから中央管理下の副省級（副大臣級）幹部34人が規律審査および監察調査の対象となった。周先旺氏はその最新の事例であり、以下にリストアップされた33人と合わせ、今年の調査対象者となる。

調査対象の副大臣級幹部（周先旺氏を除く33人）

元中国中化集団有限公司党組成員・副総経理 馮志斌

中国東方航空集団有限公司元党組書記・董事長 劉紹勇

海南省委常委・秘書長 倪強

国家中医薬管理局元局長 於文明

江西省政協元党組成員・副主席 胡幼桃

広西壮族自治区政協元党組成員・副主席 彭暁春

交通運輸部党組成員、国家鉄路局党組書記・局長 費東斌

元中央邪教問題予防処理領導小組弁公室副主任 高以忱

第14期全国政協常務委員・経済委員会副主任 畢井泉

国家国防科技工業局元党組成員・副局長 張建華

陝西省政協副主席 劉寛忍

四川省政府党組成員・副省長兼省公安庁庁長 葉寒冰

広西壮族自治区党委副書記・自治区政府主席 藍天立

国家林業草原局元党組成員・副局長 李春良

中国一重集団有限公司党委常委・副総経理 盧文俊

中国証券監督管理委員会党委委員・副主席 王建軍

四川省人大常委会元党組成員・副主任 宋朝華

第14期全国政協教科衛体委員会副主任 楊小偉

山西省委副書記・省長 金湘軍

江蘇省南京市人大常委会党組書記・主任 竜翔

重慶市政協党組成員・副主席 段成剛

国家発展改革委員会元党組成員・副主任 徐憲平

中央紀律検査委員会駐中国証券監督管理委員会紀検監察組元組長・中国証券監督管理委員会元党委委員 王会民

雲南省人大常委会党組成員・副主任 李文栄

天津市委常委・組織部長 周徳睿

中国海洋石油集団有限公司元党組成員・副総経理 袁光宇

国家薬品監督管理局元党組成員・副局長 陳時飛

第14期全国人大常委会委員・農業農村委員会副主任委員 蒋超良

内蒙古自治区政協元党組副書記・副主席 王中和

中国兵器装備集団有限公司党組成員・副総経理 劉衛東

安徽省政協党組成員・副主席 周喜安

第14期全国政協常務委員・農業農村委員会副主任 齊扎拉

国家煙草専売局元党組成員・副局長 張天峰

中国政府は近年、腐敗撲滅キャンペーンを強化しており、高官に対する調査が頻繁に行われている。今回の34人に対する調査は、党内の規律を厳格に維持し、汚職を根絶する姿勢を示すものとみられる。特に、周先旺氏や蒋超良氏のように、湖北省で要職を務めた人物が相次いで調査対象となることは、同地域での監察強化を象徴している。

中央紀律検査委員会は、今後も「ゼロトレランス」の姿勢で規律違反や汚職に対処する方針を強調している。これにより、党内外の信頼を維持し、指導部の透明性を高める狙いがあるとされる。

（中国経済新聞）