京東、2025年売上高1.3兆元 年間アクティブユーザー7億人突破

2026/03/6 08:30

中国の電子商取引大手、京東集団(JD.com)は3月5日、2025年第4四半期および通期の決算を発表した。2025年通期の売上高は1兆3091億元(約27兆円)で、前年比13%増と2桁成長を達成。2024年と比べて成長ペースが加速した。第4四半期の売上高も3523億元(約7.3兆円)に達し、売上規模と成長率の双方で拡大を実現した。

利益面では、調整後純利益(Non-GAAPベース)が通期で270億元(約5600億円)となった。

ユーザー基盤も大きく拡大した。2025年の年間アクティブユーザー数は7億人を突破。四半期ベースのアクティブユーザー数とユーザーの購買頻度はいずれも前年同期比で30%以上増加し、ユーザー規模と消費の活発度がともに高まった。

商品分野では主力カテゴリーの成長が続いた。

家電やデジタル機器などのエレクトロニクス分野は市場での優位性を維持し、年間売上高は前年比7.1%増となった。一方、日用品や生活消費財のカテゴリーは5四半期連続で2桁成長を記録し、通期では15.3%増となった。商品売上に占める割合は40%を超え、過去最高を更新した。特にスーパーマーケット関連カテゴリーは8四半期連続の2桁成長となった。

サービス収入は前年比23.6%増と大きく伸び、総売上に占める割合は**21.8%**に上昇。事業構造の多様化と高度化が進んでいる。

新規事業の拡大も進んだ。京東のフードデリバリー事業は開始から1年で2億4000万人以上の注文ユーザーを獲得。さらに、デジタル機器専門店や自動車整備サービス「京東養車」などの実店舗数も大幅に増加した。

低価格志向の電子商取引サービス「京喜」の自社運営事業では、取引額が前年比で10倍に拡大し、約1億5000万人の新規ユーザーを獲得した。

技術投資も加速している。2025年第4四半期の研究開発費は前年同期比66%増。これまでの累計研究開発投資は約1700億元(約3.5兆円)に達した。人工知能(AI)技術はすでに2000以上の業務分野で活用されているという。

国際事業の拡大も進む。欧州ではオンライン小売事業の正式開始を控えており、海外倉庫は世界25カ国で約200カ所に拡大した。

また、社会的責任への取り組みとして人材関連支出を**300億元以上(約6200億円)増額。さらに今後5年間で220億元(約4500億円)**を投じ、配送員向けの生活支援施設「小哥之家」を整備する計画だ。

巨大なユーザー基盤と物流ネットワーク、そして人工知能への積極投資を背景に、京東は国内電子商取引市場にとどまらず、新サービスと海外展開を軸とした次の成長段階に踏み出している。

(中国経済新聞)