「フォーチュン・グローバル500」、中国民間企業は北京市、広東省、浙江省中心に29社がランクイン

2024/08/8 13:30

8月5日、フォーチュン誌より最新の「フォーチュン・グローバル500」が発表された。中国からは台湾の5社と香港の5社を含め、去年より9社少ない133社がランクインし、このうち中国本土の民間企業は21.8%にあたる29社であった。

これら29社は、北京市、広東省、浙江省、江蘇省、上海市、四川省、河北省、山東省、福建省の9地域に分布し、うち北京、広東省、浙江省はいずれも最多となる6社であった。

北京の民間企業は、京東(EC)、民生銀行(銀行)、泰康保険(保険)、美団(EC)、シャオミ(技術)、建竜重工(鉄鋼)の各社で、このうち美団は「順位上昇幅最大」(83位上昇)、京東は「民間会社で最高位」(47位)であった。

広東省の民間企業はファーウェイ(通信機器)、テンセント(IT)、BYD(EV)、美的(家電)、SFエクスプレス(物流)、立訊精密(電子機器)である。

深セン市は民間企業が4社、混合所有制企業が2社(中国平安=金融総合、万科=不動産)で、ほかに中央政府の国有企業(中国電子=IT)、地方政府の国有企業(深投控=投資管理)、株式制銀行(招商銀行=銀行)もあり、計9社がランクインしている。

浙江省は6社が存在し、アリババ(IT)、浙江栄盛(石油化学)、吉利控股(自動車)、浙江恒逸(石油化学)、海亮集団(金属加工)の5社が杭州に本社を、青山控股(金属加工)が温州に本社を構えている。

以上の3地域のほか、江蘇省はランクインした恒力集団(石油化学)、盛虹控股(石油化学)、沙鋼集団(鉄鋼)の3社がいずれも蘇州に本社を持つ。上海は民間では「蘇商建設」(インフラ)と「拼多多」(EC)があり、拼多多は初めてのランクインであった、また混合所有制の「緑地控股」(不動産)もある。四川省は成都に民間の「新希望控股」「通威集団」(ともに飼料)があり、河北省は民間では石家荘の「敬業集団」(鉄鋼)と邢台の「徳竜鋼鉄」(鉄鋼)が存在している。

民間企業はこのほか、山東省浜州市の「魏橋創業」(繊維)、福建省のCATL(車載電池)がある。山東省にはさらに、香港でも上場しハイアールが実質経営元となっている集団所有制の「海爾智家」(家電)もある。

(中国経済新聞)