大連湾の海底トンネル、23年6月に完成予定

2022/05/17 14:25

遼寧省大連で行われている大連湾海底トンネルおよび光明路の延伸工事で、初めて曲線接合部E15が取り付けられた。海底部分の長さは2591メートルで、建設を請け負う中交一航局によると、残り3か所の取り付け部材はいずれも検査を終了しており、8月末までにすべての取り付けが完了するという。トンネルは10月に貫通予定であり、6月には光明路の区間と合わせて車両の通行を始めるという。

大連湾海底トンネルは、中国北部では初めてとなる沈埋工法を採用しており、幅17.25メートル、高さ5メートル、光明路の区間を含めて全長12.1キロメートル、両側6車線の都市高速仕様である。このうち海底トンネル本道は5.1キロメートルで、長さ180メートル、重さ約6万トンのシールド管18本が設置される。

黄海に面する大連湾で、大連東港商務区と鑽石湾を結ぶこのトンネル工事は、中国の海上交通に関する整備事業としては華南のグレーターベイエリアに次ぐ規模であり、技術的にも複雑で、環境面や建設への仕様や基準が極めて高度である。上海市トンネル工程軌道交通設計研究院、中交道路計画設計院有限公司、大連市市政設計研究院有限責任公司、中交天津港湾工程設計院有限公司により設計され、2017年3月に着工している。

(中国経済新聞)