上海の両国際空港、上半期の純利益は150億円超か 前年比5倍以上

2024/07/11 17:30

上海国際空港股份有限公司(以下「上海空港」)は7月8日、2024年上半期は前年同期より大幅に業績アップするとの予想を発表した。株主帰属の純利益は前年比435.87%~556.63%増の7.1億元~8.7億元(157億円~193億円)となると見ている。

上海空港が運営管理し、ともに中国のハブ空港である虹橋、浦東の両空港について、中国民航局が発表した2023年の民間運輸空港生産統計によると、去年の利用者数は浦東がのべ5447.63万人で中国259か所の空港のうち2位、虹橋は4249.27万人で同じく7位であった。

今年は政策面で後押しがあったこと、また端午節連休や5月連休で飛行機の利用が回復したことを受け、両空港ともに輸送や活動が急速に持ち直している。

上海空港は先ごろ、2024年1-5月の両空港の運航本数は前年同期比27.1%増の32.9万本、利用者数は49%増ののべ5020.7万人で、ほぼ2019年のレベルに回復したと発表していた。

上海空港によると、今年の夏季ダイヤ(7月1日~8月31日)は浦東、虹橋ともに利用者が一段と増えると予想している。運航予定本数は前年比8%増の計14万本で1日平均2265本、利用者数は同じく16%増ののべ2220万人で1日平均36万人となるという。

また上海空港は、2023年の決算報告で、「業界と地域をともに成長させていく取り組みやマーケットニーズの持ち直しが運輸事業を格上げする土台になっている」と述べている。2024年について、浦東空港は運航本数46万本,利用者数はのべ6100万人、貨物取扱量345万トンで、虹橋空港は運航28万本,利用者数4500万人、貨物取扱量35万トンとの予想を立てている。

(中国経済新聞)