ラオス、中国人観光客にビザ免除措置 アプリ検索数が2倍近く増加

2024/07/1 17:30

ラオスの情報文化観光省は現地時間6月26日、「観光年に特定の観光客に対して査証(ビザ)を発給する政策実施に関する細則」29号文書に基づき、中国本土および香港、マカオ、台湾からの観光客が観光会社を通じてラオスを訪れる際、一般旅券で15日間のビザ免除が受けられると発表した。

これを受け、中国の大手オンライン旅行プラットフォームの去哪儿(Qunar)では、ラオスの首都ビエンチャンの検索件数が前週比で91%増え、検索数の伸びが最も速い都市の10位となった。またビエンチャンは国際列車の到着地であり、瞬間検索数はその前の1時間の4倍に増えた。

フライトマスターによると、中国・ラオス間は中国東方航空、四川航空、中国南方航空、華夏航空、海南航空、九元航空、ラオス国営航空が直行便を設けており、運航本数はコロナ禍前の87.6%にまで回復している。

またQunarによると、上海、広州、杭州、重慶、昆明、海口、南寧でビエンチャンとの直行便がある。さらに鉄道については昆明南駅とビエンチャン駅を結ぶ国際旅客列車が1日1往復走っており、所要時間は9時間26分でその日のうちに到着できる。

Qunarは、ラオス行きの切符はオンライン購入の場合、乗車前に購入時の有効な旅券を持参の上、昆明、昆明南、プーアル、シーサンパンナ、モーハンのいずれかの駅で紙の切符に引き換える必要があると伝えている。

中国旅行大手のトリップドットコムによると、今年に入ってからラオス旅行の予約数は前年比で約2倍に増加している。また夏休みも予約数が前年比140%以上の増加となり、この割合は海外旅行の行き先の中で国別ベスト10に入っている。東南アジアは、これまでにシンガポール、マレーシア、タイが中国人の渡航ビザ免除国であったが、これにラオスが加わって、一段と中国人観光客が増えることになりそうである。

(中国経済新聞)