万達電影とIMAXが提携合意

2024/06/24 13:30

中国の映画館運営最大手である万達電影は、所有している381か所のIMAXの映画館のうち、北京、上海、広州、深センで人気の高い61か所について、最新技術の「レーザーIMAX」に改良することになった。

万達電影はまた、同じくIMAXの映画館37か所について契約期間を5年間延長したほか、両者の意向に沿って3年以内にIMAXの映画館を最大で25か所新たに設置するという。

これら万達電影とIMAXとの提携合意は、現在開催中の上海国際映画祭で発表されたものである。IMAXの中国担当CEOであるDaniel Manwaring氏が映画祭のフォーラムで演説をしており、両者はドキュメンタリー、音楽、ゲーム、スポーツなど、および体験性について提携を探るという。

万達電影の陳曦会長は、「より心地よく映画を鑑賞していただくという大事な約束に沿って、もう何年もハイレベルな映写技術の導入や普及を進めており、最先端の鑑賞ができるものとした。こうした経験で、IMAXという大切なパートナーとの長期提携につながっている。鑑賞を一段と楽しいものとするような取り組みから、IMAXとの提携で様々な映画の放映基準を引き上げ、多くのお客様が没入型の映画館のよさを見出すようにする」と述べている。

また、IMAXのCEOであるRich Gelfond氏は、「これから数年間で、強力でバランスのある国内外の大作がずらりと手に入る。万達電影との画期的な合意により中国映画界のトップの座も強化され、正に絶好のチャンスを迎えている」と述べている。

Gelfond氏は、今年はハリウッド映画が中国で続々と上映され、2022年の25本、さらに去年の41本を上回ると見ている。「これからはハリウッド映画も中国映画も出す。中国の作品も売れるし、ハリウッドも2023年より売れるはずだ」と言っている。

ディズニーの子会社であるマーベルは今週月曜日、7月26日に北米で「デッドプール&ウルヴァリン」が一斉上映されると発表した。2025年の世界公開映画リストには、「IMAX制作」の作品が過去最高の14本あり、この中には2025年1月28日から始まる春節枠で未発表の中国映画も含まれている。

(中国経済新聞)