環球時報:これは中国の「親誠恵容(親善、誠実、互恵、包容)」の周辺外交が絶えず根を下ろし芽を出し、花が開いたものだとみられている。今年の周辺外交をどのように見るか。
王外相:中国には「遠くの親類より近くの他人」という諺がある。中国と周辺諸国は引っ越しのできない隣人で、アジアはわれわれの共通のふるさとである。このふるさとをよりよくすることは、各国共通の願いである。習主席が親誠恵容という周辺外交の理念を提起して以来、われわれは周辺諸国と善隣友好の新たな局面を切り開き、特色のあるアジアの付き合い方を作り出してきた。
我々は隣を善となすことを堅持する。相手の核心的で重大な懸念を尊重し、緊密なハイレベルの往来を保ち、国民がより親しく付き合い、善隣友好を心に染み渡らせ、運命共同体の意識を実行にしていく。
われわれは誠意の付き合いを堅持する。「小異を残して大同につく」を提唱し、互いの気持ちを考慮し、真摯な意思疎通を通じて理解と信頼を深め、対話と協議を通じて対立や摩擦を解決し、共に各種のリスクや課題に対応し、苦楽を共にする隣人の良い物語を綴っていく。
我々は互恵ウィンウィンを堅持する。いいところを補い合い、互いの発展や振興を支え、中国とラオスを結ぶ鉄道、中国・パキスタン経済回廊、中国と中央アジアを結ぶ天然ガスパイプライン、中国とマレーシアの「両国双園」、中国とインドネシアのヤワンを結ぶ高速鉄道など、一連の協力事業で地域の成長を加速させた。
今年は平和共存五原則を発表して70年である。五原則はアジアで誕生し、社会制度とイデオロギーの違いを超え、国際関係の基本ルールや国際法の基本原則となり、国同士の関係を正しく処理するために東方の知恵を与えた。70年が過ぎたが、五原則は過去のものにはならず、むしろより盛んな生命力を現してきた。われわれは周辺各国と共に、この五原則の発揚からアジアや人類運命共同体の構築へ導き、世界の平和へ引き続きアジアの貢献をし、世界の成長へ引き続きアジアの力を提供していく。
(中国経済新聞)