AIサーバーの製造会社、1年で株価が12倍に(その1)

2024/03/19 07:30

半導体大手のエヌヴィディアは、AIという追い風に乗って押しも押されぬ株式市場の花形となり、この1年間で株価が4倍以上になった。ところが、エヌヴィディアのある提携先企業がさらのその上を行く結果を出している。

その名は、サーバー製造会社の「スーパーマイクロコンピューター」(SMCI)である。かつては無名の存在だったが、今やAIブームの流れに乗ろうとする企業や政府機関のベストパートナーとなった。エヌヴィディア製のAI半導体を組み込んだサーバーが好調なため、今年の売上高は倍増となる見込みで、業界大手を追い抜きそうな勢いである。

株価が過去12か月で12倍以上となったSMCIは、アメリカで現地時間月曜日に、大手上場会社の一員と認められるS&P500の仲間入りを果たす。これにより、年間で最高のパフォーマンスを示した会社とみなされる可能性もある。

ジェンスン・フアン氏が協力者とともにエヌヴィディアを設立した時と同じく、1993年にシリコンバレーで発足したSMCIは、エヌヴィディアと同様に常に1人のリーダーがけん引し、成長していった。レジェンドとなるその人物は、台湾生まれで大学卒業後にアメリカに渡った梁見後氏で、総裁兼最高経営責任者を務めている。

梁氏はこのほどの取材で、フアン氏とは何十年もの付き合いがあると述べた。そして世界的にAIが普及していく中、SMCIとエヌヴィディアは密接な間柄になる。

両者のこれまでの歩みを振り返ると、エヌヴィディアは早期にはゲーマー向けのコンピューターグラフィック用半導体製造がメインであったが、SMCIはひっそりと地味な製品であるデータセンターのサーバーを手掛け、クラウドコンピューティングやデジタル経済をしっかりと見据えて徐々に頭角を現した。

そこへAIが普及し、エヌヴィディアの半導体がその流れで中心的な存在となっていった。OpenAIによるChatGPTなどの先端システムの構築に欠かせない難解な計算を支えるものである。技術をめぐる争いで、スピーディーかつ大量にこれらの半導体を供給できるサーバーの製造会社は大きなメリットを備える。

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(中国経済新聞)