中国、一部の航空券が100元以下で販売 春節シーズン、地域で格差

2024/02/10 08:30

2月6日現在、2024年春節は12日目を迎え、交通部が連日開示しているデータによると、民間航空と鉄道の旅客数はともに2019年と比較して2桁の伸びを示しており、このような伸びは業界の予想を上回っている。

例えば、春節12日目の2月6日、民間航空旅客数は217万3000人で、2019年は前年比16.7%増、2023年は前年比53.6%増、鉄道旅客数は1289万4000人で、2019年は前年比23.1%増、2023年は前年比44.9%増だった。

春節の最初の12日間で、民間航空の累計旅客数は2,493万8,000人で、2019年から17.4%、2023年から70.4%増加し、鉄道の累計旅客数は1億4,386万9,000人で、2019年から21.8%、2023年から63.3%増加した。

例年、春節のピークは大晦日の数日前に訪れるが、今年は春節の始まりである1月26日から、民間航空旅客数の伸び率は航空会社のキャパシティーの伸び率をはるかに上回っているため、このような伸び率は多くの業界のこれまでの予想を上回るものだ。

航空情報アプリ「航班管家」によると、春節の最初の週に民間航空の旅客便数は、2019年の同時期と比較して6.6%改善したが、旅客数の増加率は小さかった。

一方で、鉄道の駅は混雑している。上海の駅では春節初日に2019年に比べて17.1%増の41万人以上の乗客を輸送。雲南省と貴州省、江西省、湖南省、湖北省などへ向かう乗客が多数を占めた。

春節(旧正月)が近づくにつれ、多くの航空運賃が値上がりし始めているものの、100元(約2068円)ほどの安値の航空券も散見される。中国大手のオンライン旅行プラットフォーム「去哪儿旅行(Qunar)」では、2月8日の貴陽から上海までの航空券(燃料サーチャージを除く)が98元(約2026円)。長沙から上海は125元(約2584円)、重慶から上海は100元(約2068円)で販売されている。

これは、春節の旅客の流れが明らかに一方向であることと無関係ではない。春節期間中、旅客の流れは主に帰省地に集まり、北京、上海、広州などの主要都市への旅客の流れはほとんどない。その結果、北京、上海、広州に発着する多くの路線では価格差が大きくなる。

例えば、2月8日の重慶から上海のチケット価格は100元(約2068円)だが、上海から重慶は1,700元(約3万5149円)以上、北京から昆明は1,800元(約3万7217円)だが、昆明から北京は600元(約1万2405円)、北京からハルピンは1,700元(約3万5149円)だが、ハルピンから北京はわずか380元(約7856円)、上海から三亜の数便は、販売中のビジネスクラスで約10,000元(約20万676円)しか残っておらず、三亜から上海は950元(約1万9642円)、海口から上海は620元(約1万2819円)で、同じ日の上海から海口より4,000元(約8万2704円)も安い。

(中国経済新聞)