ファーウェイ、スマートカーの新型セダンが登場

2023/11/13 11:30

ファーウェイは11月9日夜、スマートタイプで初のセダン「智界(Luxeed)S7」の予約販売を始めた。チェリーとの共同開発によるフルサイズEVのクーペであり、最低価格は25.8万元(約536万円)で11月28日に正式発表の予定である。

今回の予約販売開始について、常務取締役で末端BGのCEO、スマートカーソリューションBUの会長である余承東氏は、「価格について、社内で何度も検討した結果、4つのタイプいずれも原価割れとなることがわかり、これから出回る台数でその分を埋め合わせるしかない」と述べた。

「智界S7」の売値について、申万宏源証券は以前に20万~30万元(約415万円~623万円)と予測していた。データによると、この価格帯は過去3年間で市場規模が年間13.6%の割合で増大し、今年1~5月も12.7%の伸びで、新車の月間販売数は35万台前後となっている。また自動車全体におけるシェアは、2020年初めの15%前後から今は24%に増えている。

またこの価格帯の売上台数をタイプ別に見ると、外国との合弁ブランドが量的にかなり安定しており、月間24万台ほどで推移している。増加分はテスラのModel 3やModel Y、およびBYDの漢や海豹(ドルフィン)で占められ、これらのうち3車種がS7の競争相手となるセダンである。

「国金証券」の分析によると、「智界S7は20万~30万元のEVフルサイズのセダンで、競争が激しいが市場規模も大きい。小鵬(Xiaopeng)のP7やBYDのEV・漢、海豹、テスラのModel 3、极氪(Zeekr)の001などは月間4~5万台である。市場規模はおよそ12万台前後であり、まだまだゆとりが十分にある」とのことである。

智界S7の今後の見通しについて、申万宏源証券は以前、「ターゲットはテスラのModel 3。これまでのチャネルの準備や同価格帯における競争を踏まえ、月間で5000-7000台は固いと見られる。販売店での投入が予想以上であれば10000台以上もいけそうだ」と見ている。

(中国経済新聞)