11月3日、河南省汝州市の母子健康病院で職員への賃金未払いが報じられた。
ネットの動画によると、白衣の職員が大勢集まった中で、ある女性スタッフが「食べていけない」と叫んでいた。職員によると、もう1年以上給料がもらえず、医療保険や積立金なども未納であるという。
この日、取材を受けた地元の保健当局関係者は、「どうして給料が出ないのか」との問いに「お金がない」、「医者の訴えにどうやって応えるのか」には「知らない」などと答えていた。
この前の11月1日に、汝州市の副書記である劉国朝市長や鄭華永副市長などが平頂山ラジオテレビ局の番組「党風政風熱線」に出演した際、これらの賃金未払い事件について「去年から、出生者数の減少やコロナ禍など様々な影響で、事業が大幅に減って収入が激減し、赤字状態で給料も出せなくなった。これから事業の収入を増やして賃金問題を早期解決するよう努める」と答えていた。
また、企業情報サイトの天眼査によると、この病院は2023年に河南省の3か所の裁判所から差し押さえ先に指定され、負債額は1000万元近く(約2億円)となっている。
この病院は公開情報によると、市立の公益性二級甲ランクであり、汝州市都市住民医療保険、都市農村職員医療保険の指定病院で、市内に住む女性や子供の疾病治療や予防を手掛けている。
(中国経済新聞)