アジア最大級の映画祭である東京国際映画祭が11月1日、閉幕した。
©2023 TIFF
最終日に行われた授賞式では、114の国と地域からエントリーした1942本作品の中から、ペマ・ツェテン監督の『雪豹』(中国)が最高賞にあたる東京グランプリ/東京都知事賞を受賞。最優秀芸術貢献賞にはガオ・ポン(高朋)監督の『ロングショット』(中国)が選ばれた。
『雪豹』は、本年5月に急逝したチベット人監督ペマ・ツェテンの最後の作品のひとつ。舞台は白い豹が生息するチベットの山村。若いチベット僧と豹との交流をファンタジックな設定の中に描き、人間と動物の共生の可能性を問う作品。
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『ロングショット』は、ガオ・ポン監督のデビュー作。リストラに揺れる1990年代半ばの中国東北部の工場で起こった衝撃的な事件を題材に、体制の急激な変化の中で苦闘する人々を描いた作品。
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(中国経済新聞)