四川省成都のキョウライ市の高校の近くで、およそ100台の電動シェアバイクがタクシーに取り囲まれて使えなくなっているとの動画がネット上で拡散した。
これに対し、市の交通運輸局は、「タクシーとシェアバイクとの間では確かに競争や対立が存在する。現在問題の処理に当たっている」とコメントした。
内モンゴル自治区オルドス市でも以前に、タクシーの運転手がシェア自転車を郊外に打ち捨てるという出来事があった。「商売を奪われる」ことに怒りを感じたためである。
2020年9月に「内モンゴル晨報」は、オルドス市東勝区で「ハロー」、「青桔」、「美団」といったシェア自転車1000台以上が道路の両側にびっしりと停められている様子を報じた。これらの自転車で売上に支障が出ると見なしたタクシーの運転手が、市街地の外れまで持ち去ったのである。
しかしその後、これらの自転車は、3つの運営主の関係者により元の市街地に戻された。ただ、その後に街中を走るタクシーが大幅に減ってしまった。地元タクシー会社が営業をしなくなったのである。これについて市民は、「シェア自転車の郊外持ち去りなんてやりすぎだ。市民からすれば移動手段を増やしてほしい。タクシー側のやり方は外出の足を引っ張るものだ」と感じている。
オルドス市の公安局東勝区支局は2020年9月22日、9月19日からシェア自転車の移動を阻止をしていたタクシーの運転手のうち9人について、「中華人民共和国治安管理処罰法」の違反により処分したと発表した。
(中国経済新聞)