中国のスマートフォン大手「シャオミ」の会長兼CEOである雷軍氏は10月17日午前、ブログで、新しいOSである「Xiaomi HyperOS」が正式にパッケージされたと発表した。「Xiaomi 14シリーズでこのシステムを初めて搭載したマシンがすでに工場で生産を始めている。従来のMIUIをこれから HyperOSに切り替えていく」と述べている。
雷氏は、「今日からMIUIに段階的に別れを告げる。MIUIを愛用してくれた皆様に感謝する。MIUIはいつまでもわれわれの思い出に残る」と述べた。MIUIは2010年8月16日に、シャオミの初めての製品に搭載されたものである。
HyperOSは、「人を中心とし、人、車、ホームのための完全なエコロジーOS」という。深く進化したAndroidと自社開発のVelaシステムに基づいており、基盤アーキテクチャを完全に書き直し、将来的には数百億の端末と数百億のIoE(すべてのインターネット)のパブリックベースとなるものである。「人、車、ホームの全エコロジー」へと向かうシャオミの大きな進展となる。HyperOSはスマホだけでなく、自社の自動車やIOT設備にも対応するものという。シャオミは目下、Xiaomi 14シリーズの発表時期については公表していない。
市場リサーチ機関・Canalysが発表した2023年Q3の世界のスマホ市場報告によると、シャオミのシェアは2021年Q3以来のレベルとなる14%で、会社別で3位、中国勢ではトップとなっている。シャオミは2期連続で前期比増(Q1 11.3%、Q2 12.9%)を果たしており、世界のスマホメーカー上位5社の中で、13季度連続で3位以内を確保している。
(中国経済新聞)