ザユイ（察隅）県はチベット南東部に位置し、チベット語で「人が住むところ」を意味する。南はインド洋の温暖湿潤な流れの影響を受け、北は徳姆拉（ドゥムラ）雪山の自然障壁に守られていることからチベット高原特有の気候で、唯一無二の絶景を作り出している。また、亜熱帯気候により、ザユイ県は「山には四季があり、近くであっても気候が異なる」という不思議な自然景観を作り出し、中国ではその美しさを称え「チベットの小江南」と呼ばれている。
ザユイ県の森林面積は県全体の60％を占め、チュウゴクイチイ、雲杉（ウンスギ）、ビャクダンなど300種以上の野生の樹木があり、そのうち10種以上が国の天然記念物として指定されている。地面にはマツタケ、キクラゲ、冬虫夏草などが、野生動物には主にトラ、ヒョウ、クマ、レッサーパンダなどが生息しており、国家レベルの保護動物も含まれている。
（中国経済新聞）