32都市における小学生数:長沙市が5年ぶりの増加率トップ、多くの都市で今年の入学者数が増加

2023/07/8 13:30

近年、中国では都市への人口集中に伴い、特に大都市では小学生の数も速いペースで増加している。

中国第一経済の統計によると、小学生数が1番多かったのは、重慶市で203万1900人、続いて広州市で120万4400人、成都市は118万1000人で3位となった。

また、上位3都市以外の18都市でも小学生数が20%以上増加しており、そのうち増加率が30%以上の都市は長沙、西安、武漢、南京、貴陽、厦門の6都市となった。

中部地方の省都である長沙市は小学生数の増加率が41.9%で1位となり、同時期の全国平均を35.6ポイント上回った。2017年に長沙市の一般小学校に入学した生徒数は57万4200人。2022年には81万5000人にまで増加している。長沙市の居住人口は近年、急速に増加しており、2022年には人口増加数が18万1300人で全国1位となった。

こうした人口流入の背景には、長沙市が産業、文化、医療分野で多くの人を引き付けていることが考えられる。近年、三一重工、山河知能、鉄建重工など製造業のトップ企業が長沙市に拠点を置いており「世界の機械工学の都」と呼ばれている。また、長沙市は文化・娯楽産業の盛んな都市でもあり、同時に優れた医療機関、教育環境が整備されている。

また、2位と3位にランクインした西安と武漢は大学、研究機関、病院などの施設が多く、科学的・創造的資源が豊富にあるため、周辺地域の人にとって非常に魅力的な都市となっている。

(中国経済新聞)