香港の「南華早報(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)」は15日、中国はタイが独自に高速鉄道網を建設するため、高速鉄道技術の一部を移転することに合意したと、中国の技術チームが明らかにしたと報じた。
今回の合意に基づき、中国はタイに軌道設計、トンネル設計、橋梁建設、駅の建設、電力照明、信号システムなど11分野で技術移転を行なう。技術移転は、研修やセミナーなどの形で行なわる予定だ。
同紙によると、中国とタイの双方は、具体的な特許共有に関して引き続き交渉を続ける。また、中国からタイに移転される技術は、中国の高速鉄道の規格を使用することで、コストを抑えることができ、中国や東南アジア諸国の鉄道インフラとの互換性を確保できる。
中国とタイは、全長873kmの「中国タイ鉄道」を共同で建設しており、鉄道建設は「一帯一路」構想の主要プロジェクトとされる。タイ英字紙の「バンコク・ポスト」によると、この鉄道は物資の輸送を効率的かつスピーディーにし、観光業界に新しいビジネスチャンスを生み出し、タイと中国の貿易を促進するのに役立つ。また中国と東南アジアを結ぶ重要な路線として、チェンマイやコラート(ナコーンラーチャシーマー)といったタイの都市を通過し、中国・ラオス鉄道など他の鉄道網と連結する予定だ。
(中国経済新聞)